あかまる隊 | 2020年5月始動開始。10月開催のRENEWに向けて活動中!

福井には魅力的な学生活動団体がありますが、鯖江市は特に学生の活動が盛んなまちです。鯖江市には大学がありませんが、近隣の大学だけでなく県外からもたくさんの学生たちが集まってきているのが特徴的です。

彼ら彼女らは、このまちでどのようなことに何を思って取り組んでいるのか。それぞれの考えは違いますが、一つにまとまり大きなエネルギーを生み出しています。

2015年に鯖江市河和田地区の体験型オープンファクトリーイベントとして始まったRENEW(リニュー)

当初は福井県鯖江市河和田地区の越前漆器と眼鏡産業を盛り上げるために、有志の集まりでスタートしました。

開催を重ねた今では、丹南エリアの7産地(越前漆器・越前和紙・越前打刃物・越前箪笥・越前焼・眼鏡・繊維)の工房・企業を一斉開放、県内外の人々が訪れる一大イベントとなっています。

今年6回目の開催となる「RENEW2020」では、春から「あかまる隊」というサポートチームが活動をスタート。できたてほやほやのあかまる隊には、どのような人たちが集まり、活動をしているのでしょうか。

できたてほやほや。あかまる隊とは?

お話をお伺いしたのは2020年度のRENEW事務局を勤めている西澤悠人さんと、あかまる隊の現役大学生メンバー、田中美桜理さん、佐野響さん。そしてオンラインで参加していただいた酒井真琴さん、笠川睦さんの5人です。

(西澤さん)

「今年のRENEWではオンラインの動画・WEBメディア作成に力を入れているので、掲載するコンテンツの撮影や取材への同行をあかまる隊のメンバーと共に行っています。

基本的にはRENEWのコンテンツ制作があかまる隊の活動ですが、実は決まった活動内容というのは定めていません。

RENEWというイベントを通して、『福井を盛り上げたい』という人もいれば、『職人さんと知り合いたい』『あかまる隊同士で仲良くなりたい』という人もいます。活動は自分たちで考え、それぞれの目的意識を持って自由なスタイルで参加をしてもらっています。」

「基本的にあかまる隊はサークルだと言っていて、BBQや流しそうめんをしてメンバー同士で交流を深めるときもあれば、自分たちでRENEWを知ろうという企画を作っていくこともしています。生まれたばかりなので、RENEWの中身を知ったり、職人さんと共にRENEWを盛り上げるという取り組みが多いのですが、これから取材や本番に活きていくようなことができればと思っています。」

今回、あかまる隊メンバーを集めてくださった西澤悠人さんは、今年からRENEW事務局に就任。

出身は静岡県ですが、河和田地区で開催された「田舎フリーランス養成講座」の運営スタッフとして鯖江に来られたことをきっかけに、2019年8月から地区内のシェアハウスで生活をスタート。10月にはRENEW2019に一般客として参加されました。

「そんなに長く鯖江に滞在する予定ではなかったのですが、気づけば春になりました。せっかくなのでRENEWに関われたらと思い、シェアハウスのメンバーでありRENEW事務局の森さんに自分も事務局をやりたいと申し出ました。」

現在は、あかまる隊への情報共有や、映像コンテンツを作成するために工房へのアポ取り、内部調整、チラシやポスターの発送準備など、事務的な仕事を行っておられます。

初年度は約30人のメンバーが集結。

新型コロナウイルス感染症で取り組みのオンライン化が進んだこともあり、メンバーは開催地である福井県内だけでなく、県外からも集まっています。

酒井真琴さんは、福井県越前市にある仁愛大学心理学科の4年生。

「私は福井出身でずっと福井に住んでいるので、RENEWは以前から身近なものでした。SNSで『あかまる隊を募集します』という投稿を4月頃に見て、直感でいいなと思いました。昨年の冬に行われた『産地の合説』に参加したり、RENEWで河和田が活性化しているのを実感していました。ものづくりや職人さんに興味があったので、産地の合説の際に出会ったRENEW事務局の方にDMを送って参加する形となりました。」

立ち上げ当初のミーティングでは、あかまる隊は酒井さん1人しかいませんでした。しかし、酒井さんが個人のSNSであかまる隊の活動を公開し始めると、知り合いを含めた興味のある人が集まってきたのだとか。

そんな酒井さんのSNSを見て、あかまる隊の存在を知ったという仁愛大学コミュニケーション学科4年生の佐野響さん。

そして福井大学国際地域学部2年生の田中美桜理さんは、コロナの影響で大学が後期もオンライン授業になるのを知ったことをきっかけに休学届けを提出。学生寮を出て、住み込みであかまる隊とインターンシップを兼ねて、RENEWに関わることを決めました。

オンラインで取材を受けてくれた笠川睦さんは神戸大学大学院で工学研究科建築学専攻の2年生。

「もともとまちづくりに興味があり、何か良い取り組みがないかなと探していたところ、母の地元である今立の近くでRENEWが行われていることを知り、見にいきました。うるしの里会館には幼い頃に行ったことがあったし、河和田地区に特に魅力的を感じていなかったのですが、全国からお洒落な人が集まって、楽しそうに笑っている風景がRENEWを通して河和田で生まれているということにめちゃくちゃ驚きました。しかも、若い人たちが、ここ3・4年で作り上げたイベントということを知り、こういう風景を実際に作れるのだということを実感しました。」

今年は運営のオンライン対応が幸いし、神戸からミーテイングに参加しているという笠川さん。卒業後は、不動産・まちづくり・イベント事業を行う会社に就職予定。北陸支社もあり、福井やRENEWへも絡んでいけたらと考えておられます。

あかまる隊はどんな雰囲気?

あかまる隊には、明確なリーダーや代表という役職は意図的に設けておらず、色んな関わりができていければと事務局の西澤さんは話します。

参加のスタイルにグラデーションがあり、「がっつりRENEWの手伝いをします!」というメンバーもいれば、「たまにみんなと遊べたらいいな」というスタンスのメンバーも。そのどちらもあかまる隊らしさです。

連絡手段は、SlackとLINEを使っており、事務局も含めてグループに約30人が入っています。今年は、オンラインメインでミーティングを進めているので、実際オフラインで会ったことあるのは全メンバーの1/3くらいだそう。取材を受けてくださった酒井さんと田中さんは今回の取材で、なんと画面を通じての初対面でした。

現在は福井出身者と県外出身者がバランスよく所属していて、福井14人、県外出身は16人。県外メンバーの半分は富山・石川など北陸出身者で、学生と社会人の割合は1:1という構成です。

メンバーは河和田地区の西澤さんが暮らすシェアハウスを拠点として活動しています。事務局とあかまる隊は一緒に取材にも行き、人によってはシェアハウスで一緒に住みながら活動しているというメンバーもいます。神戸の大学に通う笠川さんのような、県外在住のあかまる隊が宿泊するときなどにも活用しているのだとか。

メンバーのみなさんに、あかまる隊の雰囲気について伺いました。

(田中)

「RENEW開催の3日間が本番であり共通のゴールですが、そこまでは何があるかわからないし、あかまる隊は立ち上げ1年目で、自分たちで作っていくということが楽しくてワクワクが止まりません。」

(佐野)

「僕は就職活動の間の癒しになっています。ここに来れば癒されて、頑張ろうとなる。大学がオンライン授業になったことで元気を失っていましたが、あかまる隊に参加したことで新しい縁ができて、回復しました。」

他にも、

「和気あいあいとしていて、すごく楽しい場所。」

「非日常で自由に関われる雰囲気があり、大好きです。」

など、あかまる隊のメンバーはみんな声を揃えて「居心地がいい」と話します。

新規メンバーは友達の紹介で入ってくる方が多いようで、いい人の紹介はいい人が来るといった流れが上手くできているようです。

(笠川)

「地元だけど、知らなかったおじさんと仲良くなれたり、知らなかった場所がRENEWとあかまる隊を通じて繋がってきていて、故郷をしっかりと知る機会となっていて、恵まれているなと感じています。

RENEWのイベントとしての活動は10月で一旦終わるのですが、通年で1年中動かす予定の企画もあるため、あかまる隊は解散しません。打ち上げをして、その後も遊ぶだろうし、離れていてもオンラインで繋がっている。来年も来てくれるだろうし、ずっと広がって行ける。」

最後に、福井の好きなところをあかまる隊の皆さんに聞いてみました。

(酒井)

福井は、伝統工芸が残っているというのが魅力なのですが、そこにRENEWが新しく出てきて、地元と融合できているという柔軟性がすごいと思っています。

(佐野)

福井弁が好きです。イントネーションがなだらかな感じが。福井弁は県外に出ても抜けることはあまり無いようですが、でもちゃんと伝わる方言だと感じます。「○○しつんた」(○○してしまった)という福井弁が好きで、「やっつんた」「ねぼうしつんた」がいいですね。

(笠川)

福井の日本酒が好きだし、魚も好きだし、良い場所がいっぱいあるんですが、福井はそこをちゃんと伝えられないいじらしさがあると思っています。でも、そういうところをきちんと伝えているのがRENEWだと感じています。これから変わっていくという時期になると感じていて、きちんと伝えようという人が10人いればまちが変わると思います。なので、自分が行けばもしかしたら変わるかもしれないという思いがあって参加しています。でも福井のうまく伝えられていない「下手くそだな〜」というところも好きですね。

(田中)

私は石川県出身ですが福井の大学を選んだ理由は、金沢は観光開発が進んでいて、それに比べると福井は金沢に圧倒され埋れてしまっている印象を持っています。福井でこれから活動すれば、これから発展していく所に携われるかもしれない。交通の便は悪いけど車があれば色々いけるし、福井はアピールが下手くそだけど、しっかり魅力があるしポテンシャルがあります。都会だったら、こんな多くの人とつながることは珍しいとおもいますが、福井では網状につながっていて可能性がいっぱいあるなと思っています。

RENEW2020開催まであと少し。

あかまる隊の挑戦は続きます。

【あかまる隊ではメンバーを募集しています!】

◯募集対象:RENEWの活動に共感してくれる学生および社会人
◯募集期間:随時
◯活動期間・頻度:定例会議は2週間に一度。それ以外の活動頻度は人によって様々です。RENEW当日も企画やボランティアスタッフとして関わります。
◯活動場所:RENEW開催地エリア(鯖江市/越前市/越前町)
◯活動内容:企画立案や実施・広報・SNS運用・取材・撮影・記事執筆・運営サポートなど

「あかまる隊として、あるいは当日スタッフとしてRENEWに関わりたい」
「職人やものづくりが好き」

興味を持ったら下記のSNSからご連絡ください。皆さんのご参加、心よりお待ちしております。
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