【小浜Rキャンプ】地域×学生の意見交換会が開催されました!

今年度から本格的に活動をスタートした「小浜Rキャンプ」。この活動では「ワーキング」という、定期的に学生と地域住民が意見交換を行い、活動の内容を共に検討する会議を月に1回程度行っています。今回はその第一回目。緊急事態宣言発令中ということもあり、ZOOMを使用したオンラインで開催されました。

大学生、小浜の地域住民、小浜市役所や福井県の行政職員など、約30名が集まりました。初回だというのに皆さんすごい熱気です。全員が手探り状態で、オンライン会議を進めていきます。

最初に、片木総合ディレクターや地域の方、学生代表の土橋さんから挨拶がありました。

その後、学生からの活動内容案プレゼンテーション。

キャンプでは、8-9月の大学の夏休み中の40日ほど現地に滞在をします。今回は、7名の学生が滞在期間に行う活動内容の発表を行いました。学生の提案に対して、ご意見や提案をいただき、実現に向かっていきます。

まずは学生代表の土橋さん(京都精華大学3)のプロジェクト「Coffee Communication」。

移動式のコーヒースタンドをつくり、小浜に関わる方と出会い話を聞くことを目的としています。小浜での思い出、好きなところ、期待することなど。また観光客からも、好きなところや訪れた理由を聞いていきます。

聞いたお話をまとめて小浜の魅力あふれるZINEをつくりたいと思っていますが、その材料は、環境にも考慮し、紙コップを再利用しようと考えています。

この活動を通して、小浜の方が考える不満や解決したいことを知っていきたい、という内容でした。

続いて木村さん(京都精華大学4)のプロジェクト「小浜otoph」。

小浜の音と写真を使って、地域の魅力を再発見するプロジェクトです。

昨年度「大野otoph」を開催した際の事例を発表し、水の音を聞いたとき、湧き水の音と考える人もいれば、雪解けの水かなと考える人もいる、体験した人の背景で感じ方が変わる、と説明しました。

今後の予定としては、今年9月、来年1月頃にotophの展示を行うこと、また鯖街道の起点である小浜と終点である京都出町で音を交換することを考えています。

次は王さん(同志社大学M2)の「世界中の鯖街道」。

人の移動が難しいこの時期に、小浜の内部と外部の人たちのつながりをつくりたい、そして鯖街道を世界中に伝えていきたい、という内容です。

王さんは中国人で、観光客としてはじめて小浜に行った際、地元にある「こだま食堂」で食事をされたことが印象深かったそうです。美味しかったランチのメニューを絵葉書にして友人に送る。友人は小浜に来た際、お店を訪ねる。このようにして外部との関係性を作っていければ、と話しておられました。

続いて松島さん(京都工芸繊維大学3)のプロジェクト「アスファルト道を救え!」。

まちと一体になっていたり、通りたいなと思う道はどのような道だろうか。車が通るだけの道にするのではなく、+αの道にしたい。鯖街道ならどうするか。例えば、木簡がたくさん吊ってあり、御食国だということがわかるような。住民としても、木の匂いや音を感じて楽しめるような道を作るのはどうだろうという提案でした。

次に榊原さん(京都市立芸術大学1)から「やりたいこと」の発表。

72時間のようなドキュメンタリー風の番組、DIYができるスペースづくり、焚き火、手紙を運ぶ、

プロギング、余った布でパッチワーク、といった、学生と地域のコミュニケーションの形についての提案でした。

次に仁尾さん(京都工芸繊維大学3)の「流木ハウスプロジェクト」。

建築学科での学びを活かし、海に流れ着く流木を活用した作品づくりを考えています。活動終了後にその作品をどうするのか、お店のエクステリアやバス停や休憩所の椅子、キャンプファイヤーとして燃やすなど、まだ悩んでいるが、色々な可能性が考えられる、という内容でした。

最後に土橋くん(大阪芸術大学1)の「海のアトリエプロジェクト」。

コンセプトは「芸術の波を小浜へ」。海の資源を活用した作品づくりを考えています。

  • 海の資源で画材を作る。
  • 海の資源のみを活かした作品づくり
  • アート水族館

など、作品を作る中で、アートを導入に小浜の文化を知り、地域の方と関わってみたい。文化や芸術の新しい活かし方ができるような小浜を目指す、という内容でした。

学生からのプレゼンは以上7組でした。まだまだ荒削りですが、現地滞在がスタートする頃にはどのように変化しているのか、楽しみです。

プレゼンのあとは、学生と地域の方とが混じったグループに分かれ、内容について感想や質問等の意見交換を行いました。

最後に記念写真を撮って、今回のワーキングは終了しました。

次回の開催は6月です。次回は現地に行き、皆さんと顔を合わせることができれば良いなという声もあがり、次への弾みがついたようでした。